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ホーム > 事例紹介 > ソリューション事例 > ソリューション事例 No.11~No.14 > オーダリングシステム・医療事務システム
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オーダリングシステム・医療事務システム

郡上市民病院

郡上市民病院

住 所:岐阜県郡上市八幡町島谷1261番地
電 話:(0575)67-1611

診療科目:内科・循環器科・外科・整形外科・脳神経外科・小児科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・産婦人科・心療内科・精神科・放射線科・リハビリテーション科
診療時間:8:30~17:30
休診日:土日・祝祭日・年末年始

郡上市民病院郡上市民病院

地域の医療をもっと充実させたい。9年の長き道のりを経て遂に病院新築を実現。

 岐阜市から北へ約50kmに位置する郡上八幡。長良川の支流である清流吉田川、400年の歴史を誇る郡上踊りなどで知られる山間の城下町だ。

 郡上市民病院は、1952年に前身となる郡上郡医師会立臨床センターを開設して以来、へき地拠点病院としての医療の充実に努め、住民の暮らしを支えてきた。2006年5月には、全国で初めての公園・病院一体型施設となる新病院をオープン。初期構想から足掛け9年という長い道のりを経ての悲願達成だ。

 「本当にあっという間でした」。そう振り返るのは、病院新築に奔走した堀谷喜公院長だ。院長は1992年の就任当時から、三次救急医療のみならず、二次医療や二次救急医療でさえも岐阜市に依存しなければならない状況を危惧していたという。「郡上には100床前後の小病院がいくつかあるのみで、きちんとした二次医療が提供できる病院がありませんでした。当時の調査によれば、外来診療で12%、入院治療で23%の患者様が充実した医療を求めて圏外の病院へ流出しており、このまま地元離れが進めば、地域医療がますます後退するのは明白でした」。とはいえ、老朽化している上に狭隘な旧病院では、診療科や医療設備の増設は物理的に困難。へき地拠点病院としての役割を十分に果たすためには、病院新築が絶対条件だった。関係の町村長や議会に新病院の必要性を切々と訴えた院長は、粘り強い説得と調整の末、遂に病院移転新築を実現したのである。

すべては患者様のために。新病院建設を機に医療情報システムを強化。

 かつて私立医科病院にも在籍し、「患者様にやさしい病院づくり」を目の当たりにした院長は、患者様第一主義を新病院のコンセプトに掲げた。館内は、患者様のプライバシーを重視した工夫が随所に施されており、全面ガラス張りの開放的な待合室をはじめ、窓に障子をあしらった病室はホテルのようなくつろぎが味わえるなど、細部にわたって患者様の心地良さを優先した造りとなっているところも魅力的だ。

 また、新病院建設を機に、医療事務システムを更新し、オーダリングシステムを新たに導入するなど、医療情報システムの強化にも積極的に取り組んだ。「オーダリングシステムの導入に踏み切ったのは、ひとえに患者様サービスを充実させ、診療の質を向上させるためです。おかげさまで今回の導入を通して、旧病院の課題だった会計の待ち時間を5~10分に大幅短縮でき、医師が手書きしていた処方箋や検査伝票を端末入力にしたことにより、投薬ミスや医療過誤の防止策もより充実しました。オプションとして追加した文書作成機能も、スタッフ間でのさまざまな情報提供・情報共有にとても役立っています。電子カルテに限りなく近いことができるようになりましたね」。すべては患者様のために。患者様にとってより良い病院を志したことが、生きたシステムの構築につながったようだ。

地域完結の医療を目指し、これからが本当のスタートライン。

 念願だった病院新築を果たし、何もかもが順調に運んでいるかに思える郡上市民病院。しかし、今後の展望を語る院長の表情は険しい。理由は、2004年にスタートした新臨床研修制度により、医師の確保が予想以上に難航しているためだ。二次医療を提供するための器とシステムは整ったものの、肝心の医師がそろわない。この厳しい状況を打破するため、引き続き地域や国にへき地への医師の派遣や過酷な労働条件の緩和を働きかけていくという。「田舎の人が町へ出ていかなくても済むような地域完結の医療をなんとしてでも実現したい。一日も早くその日が来ることを私たちは楽しみにしているんですよ」。院長が理想とする医療への道のりは、これからが本当のスタートライン。幾多の苦労を乗り越えて病院新築を果たしたように、地域を想い、患者様を想う温かい目と熱い心できっと輝かしい未来を切り開いていくことだろう。

病院新築を機にオーダリングシステムの導入を決断。
患者様の待ち時間短縮&医療過誤の防止に威力を発揮。

待ち時間短縮と病院業務の効率化を目指し、オーダリングシステム導入を決断。

 病院新築を機に、医療事務システムの更新とオーダリングシステムの新規導入に踏み切った郡上市民病院。背景にはどのような課題があったのか。プロジェクトを統括した医事課の小鎗慎人主査にたずねた。

 「旧病院では医師がカルテに手書きした指示(注射・検査・レントゲンなど)を看護師が伝票に転記し、診察後、その伝票をもとに医事課職員が会計入力をしていました。そのため会計処理・院内処方に下手をすると診療を待つより時間がかかっていた上、転記ミスや会計入力ミスによる請求漏れも多く発生していました。オーダリングシステムを導入すれば医師が指示を直接パソコンに入力することにより、それ以降に発生する処方箋発行や料金収納などの業務が正確かつ迅速に行えるようになります。患者様の待ち時間を短縮するため、また病院業務を効率化するためにもオーダリングシステムは欠かせないと判断しました」。

 郡上市民病院はこの決断を受けて、病院新築1年前に業者プレゼンを実施。参加した9社の中で総合的に優れていたのがNECだったという。「我々がとりわけ高く評価したのは豊富な実績と経験です。いくら機能が多彩でも実績のないものは不安が大きい。その点、NECの製品は実績で申し分なく、プレゼンの上手さや内容からも現場を知り尽くしていることが伝わってきたため、安心してお任せできると思いました」。

NECのサポートでプロジェクトはイメージ通りに進行。病院スタッフが一丸となったことが成功の鍵。

 郡上市民病院は、システム導入委員会を院内に設置し、オーダ種ごとに運用を検討するワーキンググループを作るなど万全の体制でプロジェクトに臨んだ。とはいえワーキンググループのメンバーは、医師や看護師、部門スタッフなど現場の第一線で活躍するプロたち。忙しい業務の合間を縫ってメンバーを招集するのは至難の業だったという。「ワーキンググループは原則として全員参加をモットーにしていましたから、打ち合わせの日程調整には本当に苦労しました。その中で心強かったのは、SEの方が細密なスケジュールを組み立てサポートしてくださったことです。おかげで目の前の懸案を確実にこなし、ほぼイメージ通りに進めることができました」。

 プロジェクトの最終段階で行ったリハーサルも苦労の連続だった。建物からシステムまで全てが新しくなる上に、機材や備品がそろわない中でのリハーサルは何度やっても上手くいかない。不安を抱えたままオープン初日を迎えたそうだ。「ところが、当日はそれまでの失敗が嘘のようにスタッフの息がピタッとそろい、業務がスムーズに回りました。この成功は決してひとりの力でできるものではなく、知恵と熱意を持ったスタッフが各部門にいたからこそ成し得たことです。彼らがスタッフをまとめ、現場が一丸となったからこそ、奇跡が起きたのでしょうね」。

早ければ5秒で会計処理が完了。二重のチェックで医療の安全性もより強化。

 システムの導入成果はすぐに目に見えて表れたという。「驚いたのは、医事会計業務が8割近く軽減したこと。手打ちで入力していたことが簡単なキー操作で済むため、早ければ5秒で会計処理できるように。処理スピードの速さには脱帽しましたね。また、オーダリングシステムには過去の診療情報をもとに投薬や注射の可否を確認できるチェック機能があり、当院では薬剤情報システムのチェック機能と併せて二重にチェックをかけています。薬の飲み合わせや投薬ミスなどを医師と薬剤師の両方が確認する体制になったことで、医療の安全性もより一層強化されたと手応えを感じています」。

 郡上市民病院では、今後も健診システムを皮切りに、画像管理システム、看護支援システムなど新たなシステムを次々に導入していく予定だ。「これからもいいシステムがあれば積極的に取り入れていきたいですし、既存システムに関しては手を加えてさらにいいものにしていきたい。そのためにはNECさんの協力が必要不可欠。我々の要望や不満をどんどん吸収してもらい、現場に即したより良い製品づくりにぜひとも活かしていただきたいですね」。

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